占い師:誠象のブログ 四柱推命・易・占星術

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カテゴリ: 滴天随

滴天随第3巻記載の用神の取り方について、

時日月年
癸丙甲丙
巳午午寅

時干にある一点の癸水は、
周囲はすべて木火であり、
日干丙に影響を与えることなく
蒸発するために、火の強勢に
従うのみ
です。
そのため、木火運は強運となるが、
亥の水運に至れば、烈火を激して
家運は破れつきて死に至った。
…と書籍にあります。

いわゆる「旺神を激する」例です。

下記例、実在の人です。
日月年 
丙壬乙
午午未
大運、乙亥
2023年5月17日
日月年
乙丁癸
亥巳卯

この人は月干に壬あるため、
上記例と違い従旺格ではないですが、
亥の大運に入り亥日に旺神激して
水火剋戦となり、
上記日に
突然お亡くなりになりました。
その他にも、丁壬の干合、
巳午未の火方合、亥卯未の木局三合、
亥巳の冲、命式と行運が色々と絡んできます。




君頼臣生理最微」は滴天随“反局”にある一句です。
反局とは、臣下が目上に対して反する(剋する)ことを言います
いわゆる下剋上ですね。本来下剋上は悪い意味なのはご存じの通りですが、「君頼臣生理最微」とは君が臣の剋によって生を頼むのは微(良い)という意味です。君は日干のことで、臣は財を指します。つまりこの財が印を剋すことで、逆にその生を得られることです。※印は君を生じる父母であり、それを剋すのは正に反逆に当たる意味があります。
例を挙げると、
時日月年
戊甲壬壬
辰子子戌

壬の偏印が大過して日干甲は浮木となる状態ですが、時柱に根のある戊偏財が透干しており、これが壬偏印を抑えて甲が浮き木となるのを防いでいます。本来財が印を剋すのは問題アリとなるのが、この場合は逆に良くなるという意味です。滴天随ではこのような句として残されておりますが、子平真詮では印綬格、財格の例として取り上げられています。

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