四柱推命の干支術には様々な取り方があり、すべて理屈があります。

その干支術の中でちょっと特異な取り方をするのが、刑・害・破です。

この3つは、いすれも十二支の組み合わせによるものですが、
」については、支合の支の一方を冲する支との関係になります。例えば、辰酉支合の場合、辰の冲支は戌ですので、戌と酉が害の関係になることです。

」については、陽支であれば順に数えて10番目の支、陰支であれば順に4番目の支との関係です。例えば、寅(陽支)からみて10番目(寅を1番目とします)の支は亥です。卯(陰支)からは4番目ですので午との関係が破になります。12支を円に配置すれば90度の関係になり、西洋占星術の「スクエア」と同じ考え方になるのですが、90度の位置関係の十二支がすべて破となるわけではないです。例えば、午と酉は破の関係にはならないです。この「害」「破」については、影響が弱いですので四柱推命の鑑定ではほとんど取り入れることはないです。

」については、他の干支術の理論からしたら、どうもこじ付けとしか思えないでのすが、実践鑑定では「害・破」よりもこの「刑」の方が象意としては出てきます。
この「刑」の理屈は、「三命通会」によれば、三刑は三合会局から派生するとなっており、申子辰水局が寅卯辰の木方合に遇う。同様に火局が火方合に遇う、金局が金方合に遇う、木局が水方合に遇うことによる。と解説しています。例えば、水局の申子辰→木方合寅卯辰の関係で、申→寅、子→卯、辰→辰、をすべて刑の関係においております。なぜこの関係なのかは、季節の循環と五行の関係を以て説明してありますが、十二支の配置や角度の理由だけではないですので大変難しいところです。