今年の九星は、
八白土星・・・
という言葉は、九星を良く知らない人で
あっても聞いたことがあると思います。

その九星暦が記されているカレンダーや
万年暦によって、2019年11月23日から
約半年間、日にちの九星が異なっていることに
気がついた人もいるかもしれません。

私は九星を利用するのは、年月の九星は方位に、
択日の九星は五黄日を除いて
あまり使わないので影響は少ないですが、
九星で占う人にとっては、大変な問題です。


なぜこのような現象が起きたかというと、
日の九星には(流派にもよりますが)
陽遁日、陰遁日という切り替わり目があり、
その切り替わり目は冬至、夏至の日から
前後最も近い甲子の日を以って、それぞれ
陽遁日陰遁日が開始するという規則が
あります。

甲子は60干支の最初に当たるわけですが、
この60干支はずっと繰り返していきます。
そうすると1年は365日(閏年は366日)なので、
最初に冬至あるいは夏至の日に甲子であっても
毎年5日or6日づつずれていってしまうので、
11.5年でおおよそ60日のずれを
冬至あるいは夏至からもっとも近い
甲午(甲子のちょうど対極)の日をもって
陰遁陽遁日の調整しています。

問題は、前回の置閏が2008年の冬至でしたので、
順当に行けば2020年の夏至の甲午日に
当たるわけで、市販の九星カレンダーや暦には、
これをもとに配置されております。
しかし、2019年冬至から起算した甲午日
の方が20時間ほど近いために、別の暦には、
この日に置閏されたものがあるためです。
この違いは2020年の7月20日まで
続きます。