「易占始終」という書籍を読みました。
昭和28年発行と印刷されていますので、
今から65年前のもので、著書は紀藤元之介先生です。
加藤大岳先生とともに日本の易学を支えてきた方で、
紀元書房の創始者のひとりです、
残念ながら現在は閉鎖しております。
姓名の一字を採って書房の名前にしていますね。


表紙を持つと今にも崩れそうで怖いので、
そ〜っとページをめくって読みました。

その中の一文を簡略して紹介すると、、、
占い師や占いを学ぶものにとっての
関心事は「いかにしてピタリと当てるか」
とうことになるが、なかなかそう簡単には
いかない、例えていうのなら、
お医者さんが、様々な検査をして
その結果を総合して如何に合理的に
行っても、分からないという結果が
出たり、誤診になったりすことも
あるという話を聞く。
占いも同様に合理的占法に限界はある、
(だからといって無駄ではなく、むしろ
合理的占法で行ったほうが誤りは少ない
のは事実。)
つまりは、必ずピタリと当てることには、
限界があり、そればかりに拘るのは、
相談者のためではなく、自分だけの
ためでしかない。一番肝心なのは、
対策を明示することである。


・・・とありました。
文字も小さく色も薄くなっており、
なかなか思うように読み進められない
のが辛いですが(笑)。


八方塞がりで、すべてが凶であっても、
その凶の中に少しの吉の方向性を見つけ
られるような対策が必要となります。

占い師に求められるのは、
占術の知識だけでなく、
一般常識的な医学、栄養、不動産、
相続、民法、商法…など浅くても良いので、
幅広い知識になります。

誤解しないでほしいのは、
医者や弁護士の資格ではないので、
その専門分野の問題を直接解決
するのではなく、解決の糸口を
見つけるのに必要ということです。
深いことは専門家にまかせれば
いい事ですからね。

占い師も色々と大変だ