中国の古いことわざに、1に命 2に運 3に風水 4に陰徳 5に経 ・・・と続くものがあります。

1の命とは宿命の意であり、人種、性別、親、祖先、土地、母国語、生まれた環境など自分の力では変える事のできない事柄であり、四柱推命の考え方での命は、その人の基本的な運、つまり家族運、夫婦運、金運、仕事運、健康運等の吉凶を指します。

2の運について四柱推命での考え方では、大きく分けると30年区切りの運、10年区切りの運、毎年の運、毎月毎日の運、といった具合に人それぞれの吉凶が巡ってくることを言います。運によって1の命が変わることはなく、巡ってくる運をいかに利用するかが大切ということでしょうか。

3の風水は、住む環境を整え良い気を受けて過ごすことや、擇日、方位学などもこれに当たります。巡ってくる運の吉凶は隠然と存在して凶を吉に転ずるというのは、如何とも難しいのでしょうが、凶運を抑える、吉運をさらに増すことは可能でしょう。逆もしかりで、風水が悪ければ凶命や凶運が更に増したり、せっかくの吉命吉運を無為にしたりと。

4の陰徳は見えないところで徳を積むこと、

5の経は学問知識をしっかりと身に着けること、あるいは読経など信仰心を持つということ。


1の命を知れば、自分の分というものが分かり、無い物ねだりで苦しむことはなく、2の運を知れば、悪い時期は動かず、また悪い事が起これば慌てず騒がず受け入れ、良い時期に可能性を見出せば失敗するということも少なくなるでしょう。その上で3,4,5を実践すれば充実した毎日が送れるはずです。